こころのふるさと:三石

岡山県と兵庫県の県境にある三石駅。
この駅で降りる人は、地元の人と鉄道マニアだけ、と言っても過言ではありません。

Wikipediaによると、1日の平均乗車人数は180人程度。山陽本線の中で屈指の少なさです。

少ないのは、何もない所だからじゃないの?

と言う声が聞こえてきそうですが、実は隠れた魅力いっぱいの地なんです。三石は。

皆さん、土木遺産ってご存じでしょうか?

「日本国内の歴史的建造物のうち土木構造物について、保存に資する構造物群」の事だそうで、要するに、”由緒ある土木建造物”のことです。

この土木遺産が、三石には5個もあるんです。それも徒歩1km圏内に。
これを紹介することは岡山県民の義務だと(私が勝手に)思っているので紹介していきます。

まずは、1時間コース。1時間で5個の土木遺産全てを巡ります。
なぜ1時間かというと、時刻表のとおり電車が1時間にほぼ1本だから。

ちなみに、三石の土木遺産はすべて”レンガのトンネル”です。

まず駅を出てすぐ左にある名所旧跡案内を利用して、赤で①~⑤の印を付けました。この順番にご紹介します。

廻る途中にも、いくつか見どころがあるので、都度ご紹介しますね。

レンガ溝渠①

駅を出てすぐの川(船坂川)を川沿いに右折すると、徒歩1分ほどのところに小さな橋があります。その橋の対岸に、小さなレンガトンネルがあります。これが小屋谷川のレンガトンネル。気を付けないと見逃してしまいます。トンネル内は、夏でも少し涼しく、トンネル内を流れる川には、沢ガニがいたりします。

レンガ溝渠②

駅の方に戻り、駅前の道をまっすぐ500mほど進むと、右手に三石明神社が見えてきます。(ページ下写真)
この神社は1000年以上前、神功皇后が立ち寄ったとされる由緒ある神社です。
さらに500mほど進むと、光明寺(ページ下写真)が見えてきて、その目の前にレンガトンネルがあります。

レンガ溝渠③

光明寺手前の信号には、おそらく全国で最も小さいポスト(ページ下写真)が設置されています。この信号を、コンクリートトンネルの方に歩くと、その左横に3つ目のレンガトンネルがあります。

レンガ溝渠④

トンネルを抜けるとすぐ、左手にグランドが見えてきます。このグランド内に立ち入り、真ん中位まで来ると、線路下に急にレンガトンネルが現れます。
このトンネルを抜けた先は、レンガトンネルから急に道につながっています。

レンガ溝渠⑤

いよいよ最大のレンガトンネル、金剛川橋梁。この四列トンネルは、全国的に珍しいトンネルだそうで、ときどきカメラを持った人を見かけます。学術的にも非常に貴重な土木建造物のようです。この川には、まっ白な鯉が泳いでいました。(写真下)。カワセミもときどき見かけます。

以上、三石の土木遺産を紹介しましたが、これら以外にも、ちょっとした街角に思いがけない建物があったり、魅力いっぱいの三石でした。