最近のノートPC、特にWindowsのノートPCは、OSやCPUに多額の開発費や企業のもうけが上乗せされているせいか、ますますコスパが悪くなっています。
たとえば、以前ここで書いたように、Amazonのサイバーマンデーで買った10インチのタブレットfire 10HDは、そこそこ快適に使えるスペックなのに9800円です。(通常の価格で16000円くらい)
これに、4000円程度のタッチパッド付キーボードをBluetooth接続すれば、こんな感じ↓でWebブラウザーができてしまいます。(自己責任でfireOSにChromeやGmailのインストールは必要ですが)
また、もっともシンプルな構成のLinuxOSのRaspberry Pi 4は、28nmのデザインルールの1.5GHzのクワッドコアCPUにフルHDのビデオチップ、4GBメモリーの高スペックにもかかわらず、7000円代で売られています。
これに、電源、液晶ディスプレイやキーボード、microSDカードを追加すると25000円くらいで、”PCもどき”が完成します。液晶ディスプレイは高いので、テレビのHDMI端子につないでテレビをディスプレイにすれば、10000円ちょっとで済ませることができます。
気になる性能はどうでしょうか?
CPUの比較サイトで確認すると、 Raspberry Pi 4のCPUは、Atom系のCPUと同程度のベンチマーク結果なので、ネットサーフィン程度なら充分使用に耐えられるスペックです。動画は多少カクカクするようですが。
実際、youtubeでも、さくさくネットサーフィンできている動画がたくさんアップされていますので確認してみてください。
WindowsPCの場合、CPUがi3、i5と高性能になるにつれ、2~3万円づつ高くなるので、Intel製CPUが、いかに暴利を得ているかが分かりますね。
ただしWindowsとちがい、LinuxベースのOSのインストールやコマンド入力の知識は必要です。
Linuxは、起動時間もそれなりに掛かるので、利便性はあまり期待できません。それでもトライしたい人はこの記事を読んでから始めてください。
Raspberry Piは、OSをインストール済のキット↓もあるので、こちらは設定が簡単。無線LANとbluetoothの設定をすればすぐ使用できます。
ちなみに私は2年以上前に買ったRaspberry Pi 2bを持っていますが、さすがにブラウザとしては力不足なので、プリンタサーバーとして使っていました。
それでも印刷ボタンを押してから実際に印刷するまで、20~30秒くらいタイムラグがあったので使い勝手が悪く、最近は使っていません。
なのでこれからRaspberry Piを買うなら、最低でもRaspberry Pi 4をお勧めします。
Intelの対抗であるAMDのCPUを搭載したPCは、ほぼ同一性能でも2~3割安く売られており、ここの記事のように、CPUの世代の変わり目を狙うと、定価の1/2以下の値段でノートPCを購入することが可能です。
タブレット端末が普及してから、ノートPCが持っていた、”携帯性の良いコンピュータ” という優位性は大きく損なわれました。
Youtubeには、Amazonのfire 10HDをAndroidOS化したものに、キーボードを接続してノートPC化したものや、Raspberry Pi 4 でYoutubeをストレスなく見る方法やハイレゾ音源のサーバーにする方法が沢山アップされています。
ノートPCでやりたい事が、ネットサーフィンやメール、SNSがメインになった今、高性能なIntel製CPUは必ずしも必要ありませんし、WindowsOSが必要な状況も少なくなってきました。
WindowsOS+Intel製CPU(いわゆるウィンテル)からの脱却が、賢い消費者の選択かもしれません。
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