踏切に思うこと

先日、JR神戸線の踏切で、なかなか来ない電車の通過待ちしているとき、確信しました。「JRって、踏切事故を減らす気、全く無いな。」

なぜそう思ったかというと・・・

ここの踏切は、駅のホームからでも見える距離にあり、駅から近すぎるためか、 電車が駅に停車中でも踏切が閉まったままになります。

駅の向こう側から電車が減速して近づいて来ると、踏切が鳴って遮断器の棒が降ります。

電車が駅に止まり、ドアが開いて乗客の乗り降り中でも、遮断機は降りたまま鳴り続けています。

20秒くらいで電車のドアが閉まり、ゆっくり電車が動き出してしばらくして、目の前を電車が通り過ぎます。

電車が通り過ぎて3,4秒経過してやっと遮断機が上がります。その間約3分。
実際に電車が踏切を通過する時間は10秒ちょっとです。

また別の踏切は、最近できた新駅と従来の駅とのちょうど中間付近にあり、どちらの駅にも近いため、電車が駅から動きだすとすぐ遮断機が鳴りだします。

電車は停車からの動き出しが遅いため、目の前の踏切を通過するまで1分くらい待たされます。通り過ぎても数秒は遮断機が鳴り続き、やっと遮断機が上がったと思ったら、2,3秒後に反対側の駅から電車がゆっくりやってきて、また1分待たされます。そして目の前を10秒足らずで通過します。

話を単純化すると、10秒の通過のために、100秒待たされるわけです。
急いでいるときは、感覚的には、5秒の通過のために3分待たされる感じです。

実際、開かずの踏切は1時間のうち50分近く閉まっているそうです。

電車が通り過ぎた後でも数秒閉まったままの、あの時間は何なのでしょうか?その時間で、車の上下車線2台づつ、合わせて4台は通れます。

電車がホームに止まっている間は、踏切を上げるのが常識ではないでしょうか?

新幹線で、1分縮めるのに血眼で車両を開発するのに、何万人も踏切で無駄に待たせて放っておくのは、力を入れる所を間違っています。

JRに、一民間企業が国民の時間とガソリン代の無駄使いを強いている自覚があれば、踏切の効率化を検討するはず。

既に信号機で実用化されている、カウントダウンの表示すら、ほとんど無い状態というのは、 踏切事故を減らす気がないとしか思えません。

もし踏切が閉じて10秒後に電車が通過すると分かっていたら、電車が通り過ぎたらすぐに開くのであれば、だれも踏切を無理に渡ろうとはしないと思います。

街中に防犯カメラがある現在、踏切をモニタして、数10秒後の電車通過に支障がないか判断するシステムは、今すぐにでもできると思います。

これだけIT化が進んでいるのに、踏切のシステムは30年以上変わっていないように感じます。

ちなみに、踏切で発生する経済損失をざっと計算したら、衝撃の結果となりました。

JRによる改善を期待したいです。

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