JRの踏切で発生する経済損失を計算すると驚きの結果に!

先日、開かずの踏切の特集をしており、全国500を超える踏切が、1時間のうち40分以上閉まっている!という衝撃の内容でした。

以前、踏切の不満を書きましたが、今回改めて、踏切の経済損失額をざっくり計算してみました。

計算の結果、踏切での経済損失は、1日あたり何と2.7億円という結果になりました。

意地悪な言い方をすると、JRという民間企業が、踏切という既得権益を使って、一般市民から毎日2.7億円分の時間とガソリンを奪っていることになります。

ちなみに電車は1車両1億円と言われているので、6日で16両編成の電車が買えることになります。

どんな計算をしたかを説明します。JRが発行している資料によると→ https://www.mlit.go.jp/common/001190407.pdf

JR7社は全国に2万か所あまりの踏切をもっています。ちなみに私鉄各社は全部で1万か所ほどです。

踏切は場所によって交通量が大きく異なりますが、仮に平均4台(上り下りで2台づつ)が踏切で1分間待つとして、1時間あたり15本(上下7.5本づつ)、1日の電車の稼働時間を15時間だとすると、

踏切は全国に2万か所あるので 待ち時間は、4台×15本/時×1/60時間 ×15時間×2万か所=30万時間、年間だと約11000万時間待たされることになります。

最低賃金の全国平均(2019)は、nikkei.comによると時給901円なので、お金に換算すると、901円×11000万時間で991億円!1日あたり2億7000万円になります。

踏切で待っている間や、アイドリングや加速で消費するガソリン代を3円とすると、11000万×3円=3.3億円、年間3.3億円分のガソリンが無駄に消費されています。

駅に近い踏切は、運用の仕方が本当に不経済。

踏切までの距離でなく、通過するまでの時間で管理すれば、30秒は短縮できると思います。

たとえば、通過30秒前から踏切が鳴りだし、15秒前で遮断機が降りるとか。

複数のカメラで踏切をモニタして、異常があれば安全に止まれる時間を計算して運転手に事前に知らせることも可能でしょう。

平均1分の待ち時間が、30秒になれば、991÷2=496億円、約500億円の削減に相当するので、JRにはぜひ頑張って実現して欲しいです。

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