社会監視実験

半年以上前のニュースですが、中国のある企業が、とんでもない解像度のカメラを開発してWeb上で公開している、とテレビで言っていたのを思い出し、調べてみました。

さっそくこちらのページの記事の下、「超解像度カメラ映像」をクリックしてみてください。

中央に、高い建物から見下ろした写真があると思います。

中央に丸い遊歩道があり、大通りの先に陸橋が見えますが、遠すぎるせいか、小さすぎてよく分かりません。走っているはずの車も、1ピクセル位でよく見えません。

陸橋を画面の中央にして、プラス(+)ボタンを押し続けると、どんどん拡大され、陸橋の上にも人がたくさんいるのが分かります。

さらに押し続けると、どんどん拡大されますが、驚いたことに解像度が全く落ちません。どんどん詳細な部分が見えてきます。

ついには、走っている車のナンバーも読めるし、エスカレーターを下っている人の顔まで分かるではありませんか。

元の位置に戻って、後ろの川沿いの、中国金融信息中心(赤い看板)の最上階のレストラン、どんどん拡大していくと、白い椅子の縫い目まではっきり見えます。

これでは誰と誰が会食しているか、遠くからでも丸見えです。

このページの解説によると、このカメラは1950億ピクセルとのこと。
8Kテレビの解像度が3300万画素なので、6000倍も高性能なカメラ。

とんでもない解像度です!

このページによると、市民監視に応用するとのことですが、現在は、1秒間に1000人単位で顔認証できるシステムもあるので、この写真1枚あれば、スタジアムやコンサートに来ている全員を、1分足らずで特定できるシステムが構築できることになります。

スタジアムやコンサートを、デモや集会に置き換えると、いろいろな使い道が考えられますね。

意識的に ”性善説” な立場でこのシステムの利用方法を考えると、

イベント会場や大きなデパートで、迷子や探し人を、すぐ見つけることができます。

大きな事件やテロが起きた場合、発生直後に周囲1㎞くらいの画像を取って分析すれば、犯人が特定できるかもしれません。

英文の説明文の最後には、近い将来、より高解像度のパノラマ画像をcreateするとのこと。

この技術が人道的な目的に使用されることを願ってやみません。

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