私は、月に何度もJRの在来線に乗るのですが、普段はガラガラな車内が突然、約2か月にわたって席に座れない状況になって、困ることがあります。
そう、夏と冬の青春18きっぷの販売期間です。
もともとは、学校の長期休暇期間中には通学利用の生徒がいなくなり、電車の輸送力を持て余したため、その期間、若者やお年寄りに利用してもらおうと発売されたものらしいです。
客層は、半分以上がリタイアした年配の方たち。学生らしき人は、ちらほら、といったところ。
つまり狙いは、ずばり的中したようですが、現代は高齢化社会。
学生よりもお年寄りのほうが多いので、この期間の方がよっぽど混んでいるという、皮肉な結果になっています。
しかも年配の方たちは、ハイキングに行くのか、大きなリュックを背負った5,6人のグループがドア付近や座席を占領していることがあり、下車するのも大変で、毎回うんざりしてしまいます。
考えてみると、気候の穏やかな4、5月や9、10月は、一車両に10人くらいしか乗っていないのに、この暑い時期にこれだけ混むとは、よっぽど安いのでしょうか?
青春18きっぷは、5枚で12000円くらいなので1枚当たり2400円。
在来線だと140km超で元がとれる運賃です。この距離は、快速がない路線だと3時間以上かかります。
仮にハイキングに行くとした場合、始発6時ごろに乗っても、目的地に着くのは9時過ぎ。日差しも強く、十分暑い時間帯です。
現実的な長距離移動だと、例えば世界遺産巡りで、姫路(姫路城)から、宮島口(厳島神社)に行く場合、姫路ー岡山ー糸崎ー宮島口で、乗換え含めて5時間で4750円。
これだと往復で5000円ほど節約できますが、電車には10時間乗ることになります。
猛暑の中、蚊やクモの巣と格闘しながらハイキングしたり、車内移動もトイレもままならない10時間の缶詰め状態が楽しいはずありません。
だとすれば、ちょっと得した気分で、移動中の会話を含めた長い旅程を楽しんでいるとしか考えられません。
ならばいっそのこと、
通年で使える券にして、一人につき、年2,3回しか発行出来ないようにして欲しい。
学生の定期券だって学生証を見せて購入するのだがら、運転免許証かマイナンバーカードの提示を義務付けることで、何回目の利用かは分かるはず。
そうすれば、気候の穏やかな時期に遠出ができるし、利用者にとっても混雑が防げて快適なので、良い事づくめの気がします。
JR関係者の方! ぜひ検討をお願いします!!。